きのこグループの由来 ~岡山県井原市木之子町~
きのこグループの発祥は、1980年11月開設の「きのこ診療所」です。
きのこ診療所の実際の住所は井原市西方町ですが木之子町と隣接した場所で、その周辺一帯は古くから「木之子(地区)」と呼ばれています。そして地域の皆さまに親しまれるようにと、ひらがなで「きのこ診療所」と命名しました。きのこグループに参加してくれる皆さんには、キノコのように地味でもかわいらしく、華やかでなくともたくましく、どんどん仲間を増やして(繁栄して)もらえたらいいな、と願っています。
私たちを育んでくれる地域への感謝は、
私たちの大切な先輩であるご利用者さま、
患者さまへの心づかいの礎(いしずえ)です。
木之子という地名
江戸期~明治22年の村名、木之子村は、小田川右岸、同川に支流稲木川が合流する付近に位置します。地名の由来について、木々の村と称されていたが木之子村に改められたと伝えられます。
かつては木之子沼と呼ばれる湿地帯であり、明治初期までは鶴が飛来していました。
地内から扁平鈕の袈裟襷文銅鐸や特殊壺形土器が発見されています。
(以上、角川書店 日本地名大辞典より引用)
木々の里
木之子村の古名なり。
備中名勝考に云
き々のむら。後月群木之子村。いにしへ木木ノ村と書しを。
ノ文字を上下にして今は木之子村といふなるへし。
一説に小田郡走出村の内に「ききなたわ」といへる山路あり。
是ききのむらてふ名の残れるなりといへり。
夫木鈔に云
(以上、名著出版 岡山縣後月群誌
(大正15年に刊行されたものを原本として復刻)より引用)
きのこ診療所付近の6月の風景です。
静かでのどかな山あいの町で、
患者さんもスタッフも
毎日のんびりと過ごしています。
きのこグループの施設の所在地域(井笠地区・総社市)
井笠地区・総社市には、5つの地域に15の施設と研修センターがあります。
詳細は『施設事業所のページ』をご覧ください。
※マウスを『きのこ』に近づけるとその近隣の施設名が表示されます。
きのこグループの施設の所在地域(東京都)
東京都には、3つの地域に5つの施設があります。
詳細は『施設事業所のページ』をご覧ください。
※マウスを『きのこ』に近づけるとその近隣の施設名が表示されます。
きのこグループ各施設名の由来
きのこグループには、少しかわった施設名がありますので、その由来をいくつかご紹介します。
グループホーム あんきな家
『あんき』とは、岡山県北部で使われる作州弁で『気楽』という意味です。
『気楽な家』というわけです。
『あんきなもんじゃー(お気楽な人だよ)』と、楽しい会話が聞こえてきそうです。
グループホーム きのこのき
『きのこ』は『きのこグループ』の『きのこ』、そして後ろの『き』には2つの思いが込められています。
『気』...入居者の方の様子・状態に気付く、気を付ける
『築』...入居者の方の暮らしを築く
グループホーム ローゴム
『LAGOM』はスウェーデン語で『みんなにそれぞれちょうどいい』という意味で、スウェーデンでは日常的に使われる言葉です。
『お似合い』とか『ふさわしい』という解釈もあるようですが、古くからスウェーデンの人たちは協力し合い、助け合い、欲張ることなく、それぞれが自分に必要な分だけを『分かち合っていた』スウェーデンの文化に由来する言葉のようです。この施設をカタカナで『ローゴム』と名付けました。
グループホーム 井原ラーゴム
私たちが初めてスウェーデンを訪れたのは1995年でした。きのこグループが始まって10年以上試行錯誤しながら、認知症の方のことをやっと正しく理解できるようになった頃でした。
『LAGOM』。みんながそれぞれ、その人なりの生き方を認め合い、分かち合い、助け合う。とても素敵な言葉ですね。この施設はカタカナで『ラーゴム』と名付けました。
ケアハウス きのこセイモン
きのこ診療所に隣接する敷地に通所介護事業所として開設した『ケアハウス きのこセイモン』。この名称は西方町の『西』と、目の前に隣接する門田町の『門』からいただいた『セイモン』です。通所介護はいつでも地域(ご家族)の皆さまとともに、ご利用者さまをサポートしてまいります。
高齢者福祉施設 ジロール神田佐久間町 ・ 高齢者福祉施設 ジロール麹町
東京都では2004年にジロール神田佐久間町を、2010年にジロール麹町を開設しました。
『ジロール』とはきのこの品種でフランス語のジロール茸 (girolles)、日本では杏子茸(あんずだけ)と呼ばれ、あんずのような甘酸っぱい風味のきのこです。地元岡山から遠く離れた東京都でのジロール神田佐久間町の開設は、きのこグループにとって大きな挑戦でした。それ以来、ご利用者さまやご家族や周りの方から『ジロールってなあに?』と、聞かれることがよくあります。私たちは、自信と誇りをもって『きのこグループ』と木之子町についてお話ししています。
高齢者保健福祉施設 ありすの杜 きのこ南麻布
『ありすの杜』と聞けば、ファンタジーの世界を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実は隣接する有栖川宮記念公園は、皇室に由来します。かつて有栖川宮威仁親王の御用地として設けられ、その後高松宮家に継承されました。高松宮は昭和9年に約11,000坪を公園として下賜されたそうです。
南麻布は各国の大使館や、高層ビルが林立するまさに東京の中心地ですが、ひとたび有栖川宮記念公園を訪れると生い茂る野山の中に四季の移り変わりを感じます。美しく整えられた庭園から渓谷や丘陵を進んでいくと、『関東平野の真ん中は平らだとばかり思っていたら、こんなに起伏に富んだ緑豊かな場所があるんだな』と驚かれるかもしれません。
とても恵まれた環境に隣接していることに感謝の気持ちでいっぱいになります。機会があれば皆さんもぜひ訪れてみてくださいね。